岡田 宣世

岡田 宣世
女子美術大学 名誉教授
 
プロフィール
日本刺繍の新たな表現を探求しつつ、染織文化財の修復並びに調査研究も行っています。
主な研究は、桃山から江戸時代中期までの小袖および小袖裂に用いられる染料の研究、祭礼山車に用いられる染織品の研究・調査。明治から昭和初期の着物と帯の刺繡技法研究も行っています。
2020年3月、小浜市教育委員会刊行『小浜市放生祭 祭礼報告書』の山車懸装品担当。現在は栃木市 とちぎ秋祭りに引き廻される江戸型山車の刺繍飾幕、人形衣装の修復を手掛けています。
女子美術短期大学専攻科服飾専攻刺繍修了、日本女子大学家政学部生活芸術科卒業。女子美術短期大学助手、講師、助教授を経て、女子美術大学芸術学部デザイン・工芸学科教授。服飾文化学会会長、服飾文化学会副会長を歴任。女子美術大学客員教授、和洋女子大学特任教授。
一般財団法人大日本蚕糸会 理事、千總文化研究所 社員。公益財団法人日本手芸文化協会 会長。
研究部門
♯2 染織文化資源における天然染料分析技術確立と体系化
桃山から江戸時代中期までの小袖裂、並びに祭礼山車に用いられる江戸期の緋羅紗の染料の研究解明。
栃木県祭礼幕の修理
栃木県祭礼幕の修理
栃木県祭礼幕の修理
栃木県祭礼幕の修理
#3 技術を伴った研究者の育成
染織文化財の修復に携わろうとする人材を対象として、本学に蓄積された修復技術の伝承と研究指導を行っています。
♯05-1 染織歴史資料の色彩調査とアーカイブ化
桃山から江戸時代中期までの小袖裂、並びに祭礼山車に用いられる江戸期の緋羅紗の染料調査をもとにした、色彩の復元に資する研究を行っている。
♯06 絶滅に瀕する道具や素材の維持開発と供給
近年、“きもの離れ”の影響から、日本刺繍の需要の低迷がみられて針の需要も減少しました。結果、手打ち針の制作に携わる技術者も減少しています。
長年にわたり使用してきた、手打ち針の構造を解明し、その機能の合理性を明らかにしてまいります。
染織文化資源保存修復部門
染織文化資源研究部門