設備紹介(キーエンス)

デジタルマイクロスコープ VHX-6000

高精度なデジタルマイクロスコープの導入により、より詳細な染織文化資源の繊維の観察が可能となり、染、織、刺繍の技法の特定や繊維の同定に役立っています。

デジタルマイクロスコープ VHX-6000
デジタルマイクロスコープ VHX-6000
染織品の修復においては、繊維の観察、染、織、刺繡の技法の特定の際に、実際に目で見ることと平行して、顕微鏡で拡大して観察し、画像として記録することが重要です。
デジタルマイクロスコープでは、染織品に付着した人間の目では確認が難しい、細かい付着物を確認することができます。
本器機は、ピント合わせがオートになり、また凹凸のある素材もスキャニング機能により瞬時に、ピンボケを修正し一枚の画像として処理することができます。これらの機能により、ピント合わせによるタイムロスをなくし、鮮明な画像を得ることができるようになりました。
また画像にガイド機能が加わり、全ての操作を以前より簡単に行うことが出来、美術系の研究者でも一定の機能を使うことができます。
繊維の同定についても、より確実なものとなり、修理材料の決定に役に立っています。
機能としては、画面上で様々計測もできるようになり、これまで別途測定していた繊維の直径も測定できるようになりました。ディスプレイ画面も大きく、多くの研究者が同一画面を見ながら具体的な検討することができます。光源も6種類から選ぶことができ、陰影をつけたり、透過したりとその試料にあった光源を選ぶことができるようになりました。
これら機能を用いて画像を撮影することができるようになり、デジタルマイクロスコープは報告書や学会の発表において有効なツールとなっています。
染織文化資源保存修復部門
染織文化資源研究部門