#05-2 染織文化資源の制作技術と材料の解明

友禅流し水槽を使った友禅染着物制作授業 風景
友禅流し水槽を使った友禅染着物制作授業 風景
染織コレクションを中心とした、今では失われつつある染技法の解明を内外の有識者を招聘し調査研究を行い、その技法の検証を行います。これまで口伝で伝承されていた技術の一端をマイクロスコープ等の最新機器を用いて調査を行い、さらなる技法の解明を目指しています。
また国内外の資料制作地を訪ね、関連施設の研究者と共同研究を行い、本学染織コレクションの時代や技法に関する未解明な点を類例調査や技術の確認を通して検証していきます。
大学では初の友禅染の水元(水洗い)用の13mの水槽を制作、河川での友禅染流しをキャンパス内で行い、移染(色移り)のない完成度の高い創作研究を行っています。
重要無形文化財保持者(友禅染)の二塚長生先生を囲んでの意見交換
重要無形文化財保持者(友禅染)の二塚長生先生を囲んでの意見交換
染織文化資源の教育活用として、大学院「素材技法演習」において染織コレクションを研究し、その作品のデザインや技法に触発された作品を制作しています。「創作応用研究」においては、現在制作者の少ない技法を研究対象として、染織コレクションを研究し、京都や沖縄、金沢の技術者を訪問し、指導を受けています。その成果は本学美術館での展示や大学紀要への研究報告の投稿という形で内外に発表しております。
重大学院「素材技法演習」型染め制作
大学院「素材技法演習」型染め制作
染織文化資源保存修復部門
染織文化資源研究部門